種類

コールドチャンバーダイカスト

加圧室が溶湯の中になく、加熱されていないところから「コールドチャンバーダイカスト」と呼ばれる。
溶湯はサイクル毎に保温炉からラドルか自動給湯機によって運ばれ、スリーブに注ぎ込まれます。

特長

・大型マシンで大物製品を製造できる
・高融点合金(アルミ合金等)を鋳造できる
・鋳造圧力を高くすることが可能
・ホットチャンバーダイカストに比べ汎用性が高い

ホットチャンバーダイカスト

加圧室が溶湯の中にあり、加熱されているため「ホットチャンバーダイカスト」と呼ばれる。
溶湯はポットの溶湯中に沈んでいる射出部から押出され、グースネック(導入管)を通り、金型に到達します。
主に低融点合金(亜鉛合金等)に使われています。

特長

・給湯工程がなく鋳造サイクルが早い
・空気の巻き込みがない
・鋳造圧力が低いため金型にやさしい

◆特殊ダイカスト法【Click!】

高い生産性を誇る普通ダイカスト法は、高速で射出し短時間で冷却凝固させます。
そのため、製品内に"鋳巣"と呼ばれる空洞を発生させ、気密性が十分であると言えなくなります。
この"鋳巣"と呼ばれる不良要因はダイカスト鋳造の宿命であり避けては通れません。
そのため、より高い品質を確保するために様々な特殊ダイカスト法が開発されています。

真空ダイカスト

真空装置を使用してキャビティ内を瞬間的に減圧、真空状態にしてダイカストを行う方法。
ガスの強制排気による巻き込み巣の防止、減圧効果による流動性向上に効果があります。

無孔性ダイカスト

溶湯を射出する直前に金型キャビティー内を活性ガス(酸素)で置換する方法。
酸素は溶融金属と化学反応を起こし酸化アルミの固体となり、巻き込まれるガスが減少。
また気体から固体へ体積減少による減圧効果が流動性向上になります。

スクイズダイカスト

キャビティ内に超低速で溶湯を充填させ、充填完了直後に高圧力によって凝固をさせる方法。超低速なのでガスの巻き込みが少ない。
充填完了直後に射出により高圧力で押すことで組織を固め、ひけ巣を圧迫微細化します。

局部加圧ダイカスト(二段加圧)

キャビティ内に溶湯を充填し凝固過程中に特定の部位を油圧シリンダーで直接加圧する方法。
加圧し押されることで凝固収縮相当の溶湯が補充され、ひけ巣を押し潰す効果があります。
鋳巣が発生しやすい特定のポイントを狙って対策ができます。

半凝固ダイカスト

固体と液体が共存したシャーベット状の合金をダイカストする方法。結晶粒が均一でひけ巣が少なく、溶融温度が低いことで金型寿命が長くなります。
固体と液体の変化する関係から、半凝固や半溶融と区別され呼ばれます。

超高速ダイカスト

射出速度の制御と大流量油圧サーボを用いて超高速充填を可能にする方法。
薄肉製品を製造するには、凝固前に高速で射出充填させる必要があります。
射出速度の急激変化はサージ圧を発生させ、圧力制御を無視したフラッシュが発生します。

アンダーカット成形法

鋳造後に取り出すことのできる"置き中子"を用いてアンダーカット形状の製品をダイカストする方法。
砂でできた崩壊性砂中子や、塩類でできた水に溶ける可溶性中子が用いられている。